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いとこ同士が結婚することは現実世界ではありえない!と思っている人も多く、あまり前向きな意味では捉えられない結婚の形ではあります。

  • このいとこ同士の結婚は、そもそも法律上問題ないのか?
  • いとこ同士で結婚することについて問題はあるのか?
こういったことを、ここではご紹介し、それぞれの問題点と解決策を考えてみます。

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いとこ同士で結婚する「いとこ婚」

いとこ同士で結婚することを世間では「いとこ婚」と言われるようです。

いとこ婚とは、文字通りいとこ同士の間柄である男女が恋に落ち結婚することを言いますが、全くの他人の男女が結婚するのとは違い、いろいろな問題が生じそうです。

順に考えてみましょう。

いとこ同士の結婚って法的にどうなの?

そもそも、いとこ婚は法的に認められるのか?という問題です。

これは、認められます。

法律上、結婚できる要件があり、それらをクリアしていれば結婚はできます。

法律上、結婚できる条件とは

  • 婚姻の届け出がされること
  • 互いに婚姻の意思があること
  • 男女共に婚姻できる適齢であること
  • 重婚ではないこと
  • 近親婚ではないこと
  • 再婚禁止期間中でないこと(女性に限る)
  • 直系姻族間の婚姻ではないこと
  • 養子縁組の関係にないこと
  • 未成年者の場合は双方の親の同意があること
です。

これらのうちでいとこ婚の場合「近親婚でないこと」「直系姻族間でないこと」がどうなるのか?と疑問に思いそうですが、いとこ婚は近親婚ではありません。

近親婚は、民法上直系血族又は3親等内の傍系血族間だけ許されない、ということですから、いとこは4親等で直系血族でも3親等内でもありませんから、問題ありません。

また直系姻族間である場合も結婚できませんが、直系姻族とは例えば「姑と嫁の婿」だったり「舅と息子の嫁」、「妻の連れ子と夫」やその反対の立場を言います。

そもそも「いとこ」の立場は、親の兄弟姉妹の子供ですから、法律上の関係は「4親等の傍系血族」ということです。

これは法律上の近親婚にも直系姻族間でもありませんから、法律上いとこ同士が結婚することは何ら問題ありません。

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いとこ同士の結婚って偏見はあるの?

実際、いとこ同士が結婚したとなると、周囲からの視線が気になります。

「どこで出会ったの?」なんて聞かれると「いとこなの」とは 言いにくいです。

しかし、実は周囲の人が思っているより「いとこ同士の結婚」について何かを思う人は少ないようです。

法的な問題もないし、むしろよくいとこ同士で恋愛関係になって結婚出来たね!とすごいと思う人が多いようです。

特に嫌悪感を持つ人も、ほとんどいないのが現実のようです。

いとこ同士の結婚で親戚付き合いはどうなる?

いとこ同士の結婚の場合、親戚付き合いがややこしいと思いきや、実はこれはメリットなのです。

結婚相手がいとこということは、相手の親は自分の親の兄弟姉妹です。

つまり自分達のおじさん(伯父・叔父)やおばさん(伯母・叔母)にあたります。

気心が知れていることが多いですから、気を使うこともないでしょうし、中には小さい頃に一緒に写真も見付かりそうです。

結婚してしまっている以上は、ある程度認めてくれているわけですから、親同士も付き合いに困ることは無さそうですし、これは他人同士の結婚よりも良いことと、とらえることもできます。

血縁関係が近いから子供を作るのは難しい?

いくらいとこ同士は法律上結婚できると言っても、遺伝子レベルでは子供を作る際に危険が伴います。

法律上、結婚できるので何も問題はないように思えますが、遺伝子レベルでは近い存在です。

そのため、どうしても子供の遺伝子に障がいが生じるリスクが増加します。

障がい児は世間では守られて生きることが出来ますが、本人はとても苦しい思いをすることが多くあります。

理解は出来ているのに伝わらない…軽度の障がいでもストレスなどで精神疾患を患うことや、障がいの程度によっては命の危険にもさらされます。

もちろん、それでも我が子はとても可愛いですが、いとこ同士で子供を産む場合には、危険性をしっかり理解し、親としての責任を持つことを心がけましょう。

女性は特に、妊娠中の検診などで異常が見つかった場合には不安に思うことも多くありそうですが、それでも命あるもの大切にしたいです。

まとめ

いとこ同士の結婚は、周囲が思っているほどシビアなものではありません。

しかし、いろいろな方面から見ると問題のないことでも、別の方面から見ると問題が生じることがあります。

こういった不安や危険性、疑問などをしっかり向き合い理解し、解決できるだけの強い気持ちがあれば、問題ないです。

また、いとこ同士でも本当に愛し合っているのなら、その愛を信じましょう。

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